長年、向茂組の工事現場で仕事をしてきました。
現場では、自分の担当する作業を進めるだけではなく、周囲の状況を確認しながら、安全に仕事が進むように動いています。
経験を重ねるほど、自分の作業だけではなく、現場全体を見ることが大切だと感じるようになりました。
入社した頃は、今のように仕事の流れが分かっていたわけではありません。
先輩の仕事を見たり、自分で実際にやってみたりしながら、一つずつ覚えてきました。
最初から何でもできる人はいません。分からないことを聞き、失敗もしながら経験を積むことで、少しずつ仕事が身についていくものだと思います。
機械や道具、仕事の進め方は、昔と比べて大きく変わりました。
便利になった部分もありますが、機械が新しくなっても、周囲を確認することや、声をかけ合うことの大切さは変わりません。
現場では、その日の状況によって予定どおりに進まないこともあります。機械や技術だけに頼るのではなく、経験を生かして判断することも必要です。
一番大切なのは、安全です。
慣れてくると、つい「これくらいなら大丈夫だろう」と思ってしまうことがあります。しかし、現場では、その少しの油断が事故につながります。
自分がけがをしないことはもちろん、一緒に働く人をけがさせないためにも、周囲をよく見て、必要なときには声をかけるようにしています。
若い人には、分からないことを遠慮せずに聞いてほしいと思っています。
初めて現場に入れば、分からないことがあるのは当然です。分からないまま作業を進める方が危ないので、自分で判断できないときには、周りの人に確認することが大切です。
私たちも、最初は先輩から教えてもらって仕事を覚えてきました。今度は、自分たちが若い人へ伝えていく番だと思っています。
一つの工事が終わり、完成したものを見たときには、やはり達成感があります。
現場によって条件が違い、毎回同じように進むわけではありません。大変なこともありますが、みんなで協力して形にしていくところに、この仕事の面白さがあります。
自分たちがつくったものが地域に残り、人の暮らしに使われていくことも、長く続けてこられた理由の一つです。
建設業のことを知らなくても、最初から心配しすぎる必要はありません。
仕事は、現場に入り、実際に経験しながら覚えていくものです。分からないことがあれば、周りの人に聞けばいい。少しずつできることを増やしていけば大丈夫です。
体を動かすことが好きな人や、形に残る仕事をしたい人には、やりがいを感じられる仕事だと思います。